私が文章を書く理由
- primarytomoko
- 2020年6月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2020年7月17日
浜松で暮らす、ライターの和田知子と申します。
地方誌の編集、広告制作などを経験したのち、フリーランスの編集&ライターとしてコツコツと活動を続けて10年ほどが経過しました。
合間に出産や育児でお休みしている期間もあるので、実質はもう少し短いかもしれません。

私自身が「本を作る」ことを仕事に選んできたのは、シンプルに「本が大好き」だから。
もともと人と話すことは得意ではなく、どちらかといえば人前に出るのは苦手。でも、文章の世界に入れば、私はとても自由になることができました。
書きながら考えて、考えながら書いて、言葉を紡ぐことは「喋る」ことよりも流暢。
私にとって大切なコミュニケーションツールなのです。
ただ、「本を作る」にあたり、電話をかける、人と会う約束をする、撮影の段取りをする、人を動かすなどの「ディレクション」と呼ばれる業務は必須。本当に心から苦労したのですが、何年もかけて、何千回という取材を経て、今は「人の話を聞く」ことが大好きになりました。
この世に生きる全ての人に、深い人生のストーリーがあります。
今、たまたま歩道ですれ違った、知らない誰かにも。
ご縁をいただき、一人の人とじっくり向かいあってみると、こぼれ出でる人生の物語の奥深さに驚かされます。
それを「聞く」「書く」「紡ぐ」作業は、大切な人生の一部をいただくのと同じ。
これまで何千回も「誰かの人生の一部」を借り受けて、それを世界に羽ばたかせてきました。同時に、私自身の中にも、しなやかで美しい記憶となって生き続けています。
ご縁をいただき、お話をうかがえるのは、とても幸せでとても責任のあることだと思っています。
話すこと、言葉にすること、それを文章に替えて世に出すこと。
この素晴らしい作業を通して、私は、自分の人生を組み立てているのかもしれません。
もしよろしければ、あなたのお話もお聞かせください。
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